大学の世界展開力強化事業―日本と中南米が取り組む地球的課題を解決する文理協働型人材養成プログラム(La-CEP) 3大学合同での受入プログラム開始

標記プログラムにて、東京外国語大学・東京農工大学・電気通信大学のラテンアメリカ協定校から総勢26名の留学生が来日し、8月26日に東京外国語大学にてプログラム開校式が執り行われました。

3大学の留学生は、東京外国語大学にて8月29日より一ヶ月間実施された日本語・日本事情研修を合同で受講しました。毎日午前は留学生日本語教育センターによるレベル別日本語の授業、午後は江戸東京博物館・本所防災館・国立天文台三鷹キャンパスなどへの校外学習や、日本の歴史・文化についての授業を実施しました。防災館への校外学習は、日本の防災に対する先進的な取り組みを学ぶと共に、自分たちが日本滞在中に災害が発生した場合どのように行動すべきであるかという防災教育も兼ねました。

日本の歴史・文化についての授業は、東京外国語大学の国際日本学研究院及びCAAS(アジア・アフリカ研究・教育コンソーシアム)の教員により英語にて実施されたため、日本語初学者の留学生たちにも理解できるものでした。また、電気通信大学の教員が日常生活においてスマートフォンを含むITを利用する際に注意すべき点についての基本的な知識、「ITリテラシー」の授業も実施し、日本生活における情報セキュリティについて学びました。

9月23日には日本語による修了発表会が行われ、留学生日本語教育センターの教員の他、3大学の関係者が集まる中、学生たちがこの一ヶ月の成果を披露しました。また、修了発表会後には交流会も行われ、和やかな雰囲気の中一ヶ月の事前教育プログラムは締めくくられました。

学生たちは今後、半年から一年の間それぞれの大学にてコースワークや研究に従事します。

new20160828_13大学合同での開講式

new20160828_2防災館での地震体験

new20160828_3書道教室

new20160828_4国立天文台三鷹キャンパス

new20160828_5救急救命講習

new20160828_6江戸東京たてもの園