大学の国際化戦略と本事業の位置付け
本事業の実施にあたり、三大学はそれぞれ、次の国際化戦略を実施する。
東京外国語大学
国立大学の中で唯一の外国語大学である東京外大は、世界の言語とそれを根底とする文化・社会に関する教 育研究を目的として設置され、現在では、世界の14地域、27言語を対象とする教育研究を行う、他に類例を見ない大学です。とりわけ平成26年5月には、10年後を見据え、第1に、真の多言語グローバル人材を養成する大学、第2に、日本から世界への発信を担う大学、第3に、世界の諸地域の知識・経験をもとに、日本の大学のグローバル化を支援する大学、たることを目指し「TUFS ネットワーク中核大学創成宣言」を策定しており、これらの目標などを踏まえ、大学の世界展開に向けた教育環境の構築に取り組んでいます。
東京農工大学
農工大は、大学憲章において、世界平和の維持と人類福祉の向上に貢献することを目標に、健全な科学技術の発展に資する教育研究活動の展開とその成果の発信を通じて、諸外国との学術的・文化的交流を深化させ、地球規模での共生持続型社会の構築に貢献することを謳っており、大学の世界展開に向けて教育環境の構築に取り組んでいます。
電気通信大学
電通大では、人類の持続的発展に貢献する知と技の創造と実践を目指し、三つの理念を掲げています。第一に、万人のための先端科学技術の教育研究、第二に、自ら情報発信する国際的研究者・技術者の育成、そして第三に、時代を切り拓く科学技術に関する創造的活動と、その実践を通しての社会との連携です。この第二の理念を実践するために、社会と技術への幅広い見識、国際性、倫理観を備えた、創造力と実践力のある研究者・技術者を育成することとし、「1」我が国の科学技術創造立国を弛まぬ教育と研究で支え、世界に貢献する実践力のある人材を育成します。2)高い倫理観、コミュニケーション能力、判断力を持つ指導的な研究者・技術者を育成します。3)学部教育と大学院教育の連携を推進し、大学院教育の高度化と多様化をより一層図ります。社会人教育を重視し、留学生の受け入れと送り出しを一層充実させます。」と謳っており、大学の国際化に向けて、教育研究環境の構築に取り組んでいます。